お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2014年3月6日木曜日

ロドス島7 ヨハネ騎士団長の館2



騎士団長の館平面図

ティルススの杖の間から⑧海馬とニンフの間へ

⑧ 海馬とニンフの間
後期ヘレニズム時代 コス島

一番外側が大きな蔦文の文様帯、その内側には、これまた大きな卍繋文の文様帯が主題を取り巻いている。
中央には、組紐文の文様帯と赤い枠の中に、海辺に寝そべる海馬のそばにニンフが寄りかかる図が表される。


⑨狭い通路を通って、


⑩ ランプの間
舗床モザイク 初期キリスト教時代(5世紀) コス島
ランプは部屋の壁に木製の黒い手が掲げている。

⑪螺旋階段の傍を通って、 


⑫ 松笠のモザイクの間へ
舗床モザイク 後期ヘレニズム時代 コス島
若い剣闘士が槍を使い、豹の攻撃をかわす場面。 

続いて松笠の舗床モザイク

このようなコンパスを用いた幾何学文のことをパインコーン(松笠)というらしい。

その先のモザイクは、ポリボテスを負かすポセイドンを描いたもの。



⑬ 9人のミューズの間
舗床モザイク 後期ヘレニズム時代
9人のギリシア神話の女神たちが描かれている。 
この窓の向こうは大階段。やはりガラスではなくアラバスター(雪花石膏)が嵌め込まれている。

⑭ 第2聖歌隊席の間
後期ヘレニズム時代 舗床モザイク

その中央には松笠のモティーフが表されている。


大階段を下りて見学終了。
正面には9人のミューズの間から見たアラバスターの窓がある。

階段を下りて左手にも部屋があるので入って見た。

⑮ 礼拝堂
天井にはリブのついた尖頭交差ヴォールトが並んだだけの簡素なものだった。

装飾的なものといえぱ、窓のアラバスターの縞模様くらいかな。


『THE KNIGHT OF RHODES』は、1529年、騎士たちはロドス島から撤退したという。

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関連項目
窓にアラバスターの薄板
もう一つの十字軍の拠点、クラク・デ・シュヴァリエ
尖頭交差ヴォールト天井はゴシック様式
ロドス島5 旧市街を街歩き2
ロドス島4 旧市街を街歩き1
ロドス島3 旧市街へはアンボワズ門から
ロドス島2 ロドス旧市街周辺
ロドス島1 リンドスの遺跡

※参考文献
「THE KNIGHT OF RHODES」 ANNINA VALKANA EDITIONS M.TOUBIS