お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2015年12月28日月曜日

タシュ・ハウリ3 妃たちの部屋


妃たちの部屋は4つ、ハンの間の西側に並んでいる。その他大勢が暮らした北側のアイワンの一つから写す。

妃の部屋1
天井はもハンの間とも異なった文様。
修復のせいか、それとも最初からそうなのか、焼成レンガと緑色の魔除けの形をしたタイルの部分が多い。

西壁外側から
蔓草文のない幾何学文。
ハンの間にもあった六角形・6点星などの幾何学文様。
やはりハンの間にもあった幾何学文様。
上のパネルの幾何学文様を2列にしている。その分文様が小さい。

妃の部屋1と2の間の扉が開いていたのでのぞき込むが何もない。使用人たちの通路だったのかな。

妃の部屋2
妃の部屋1と異なり、大パネルの間もタイル張りとなっている。
天井は黄色。緑色の線で連続する花文様が描かれている。
東壁から

大パネルは2つとも小さな幾何学文様。
南壁も小さな幾何学文様。
帯パネルにだけ植物文がある。
西壁の大パネル2つは、中庭北側のタイルにもあった幾何学文様。

ということで、妃の部屋2の大パネルは蔓草文のない幾何学文様ばかりで、文様帯のタイルは植物文だが、2種類ほどしかない。

妃の部屋3
大パネルもそれを区切る文様帯もタイル。
天井
主な色彩はオレンジとトルコブルー、四辺には卍文が並ぶ。

東側から
同じような文様の大パネルが2面
南壁には、区画のない植物文だけの大パネル、
同じような文様が繰り返される。
西壁も2面の大パネルは同じような文様。

妃の部屋4
帯文様には今までにない文様が。
天井は一番派手かも。
アイワンの奥の部屋
入ったところに池のようなものがあり、内部もタイルで覆われている。冬用の居室かな。
奥にはまた扉口があって、部屋か廊下へと続いていたようだ。

東壁は大パネル枚。文様は妃の部屋3の大パネルと同じ。
南壁
同じ蔓草文の大パネルが2面、
西端の大パネルは異なる文様だが、奥の部屋の大パネルと同じ文様。
西壁は東壁と同じ文様の大パネルが1枚、と思っていたら、下の方には色の異なるタイルが。
その文様も今まで見た中にあったが、幾何学文が上部のものよりも大きい。上部の曲線的な区画は補修タイルだったのだ。

               タシュ・ハウリ宮殿2 ハンの間

関連項目
渦巻く蔓草文の絵付けタイルの起源は
タシュ・ハウリ宮殿1 ハレム
タシュ・ハウリ宮殿のタイル3 植物文だけ
タシュ・ハウリ宮殿のタイル2 幾何学文だけ
タシュ・ハウリ宮殿のタイル1 幾何学文と植物文