お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2016年9月22日木曜日

イスタラフシャン2 コク・グンバズ・モスク 


ムグ・テパ遺跡の上から眺めたイスタラフシャンの町
その南西方向(上写真右前方)にモスクの青いドーム。ドラム(円筒部)の長いこと。

その後イスタラフシャンの市街地へ。
Google Earthより

ムグ・テパから眺めただけでは分からなかったが、このように町を真上から見ると、それぞれの家は内部にを囲んだ造りになっているのがよくわかる。
新しい建物の並ぶメインストリートから右折してそのような家の並ぶ住宅街へと入っていた。
Google Earthより

道路は段々と狭くなり、遂には車がすれ違えないところまで進んで停まってしまった。そこからは徒歩でモスクへ向かう。
気配を感じたのか、女の子たちが通りに出てきた。
モスクのドームが見えてきた。
通りには人気はなかったが、少しずつ男の子たちがやってきて騒がしくなってきた。

ぐるっと回り込んだらモスクの裏に来た。西側にミフラーブがあるのはウズベキスタンも同じ。
ここで説明を聞いたのだが、集まってきた子供たちの声に消されてしまい、この建物の時代がわからない。
ミフラーブが外部に出っ張っているのは、サマルカンドのレギスタン広場に立つティリャカリ・メドレセ(1647年)に似ている。同じ時代のものだろうか。
外壁は装飾がなかったのか、修復のためか、焼成レンガだけの簡素なものである。
入口側に回っても子供たちは付いてくる。昔の日本もこんなだったかな。
入口も新しい。
新しくても中央アジアのモスクなどの扉は細かな浮彫が美しい。

門をくぐる。
ピーシュタークが長い円筒部を隠し、トルコブルーのドームだけが見えている。
その上部はモザイク・タイル。
確かにモザイク・タイルだが、カザグルマのような見慣れぬ文様。修復で新たなデザインのモザイク・タイルにしたような印象を受けるが、その割りには傷んでいる。
ロマさんによるとオリジナルらしい。
扉口の上は絵付けタイルで二重の蔓草が渦巻いている。

そして尖頭アーチにはムハンマドとアリーの名を文様にしたもの。その間に卍が入るのも、ウズベキスタンでみた。バンナーイかと思ったが、モザイク・タイルだった。

主ドームには装飾があったかどうかさえわからないが、ティリャカリ・メドレセの金色とコバルトブルーに彩られたドーム天井と同じ形をしている。

ミフラーブ上の壁面はムカルナス?
いや、これもティリャカリ・メドレセのミフラーブのように造ろうとして、あるいは修復しようとしている道半ばのものとも思える。

素っ気ないミフラーブとモザイク・タイルの腰壁
六角形と6点星の組み合わせの腰壁に五弁花の蔓草文様帯が縁取る。
この地もまたウズベキスタンのように地面に塩分が含まれているのだろうか。そんなに古くなさそうなのに、もう色タイルが剥落して、接着剤の白い線だけが残っている。
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蛇行する五弁花の蔓の上を、黄色い瘤のある蔓が交差しながら置かれている。

南側室はどっしりとした八角柱が中央にあって、4つの小ドームを支えている。

その東側は、現在もメドレセとして使われているという。
あの子供たちも通っているのかな。

主室の入口側

そして脇には階段が。登ってみたい・・・

しかし時間がなく外へ出て振り返ると、屋上に登っている人たちがいた。

モスクを出るとまた子供たちが写真を撮ってと寄ってくる。カメラを向けるとこのポーズ。

「フォト」「フォト」と言われる度に足を止めて撮影。そのためかなり見学に時間がかかったような記憶が・・・
そしてその後もずっと付いてくるのだった。
女の子たちは物珍しげに家から顔を出すが、付いてくることはない。
子供たちが通う小学校。
この界隈で大人を初めてみた。

車に分乗し、メインストリートまで戻り、そのまま直進したところがバザールだった。

建物に入る前に鍛冶屋が並ぶ一角が。イスタラフシャンはナイフで有名だったということで、ナイフも並んでいるが、様々な道具もつくっていた。
蹄鉄屋では、左の馬用、右のたぶんロバ用。では真ん中のV字形は?
奥では蹄鉄をつくっている。
他にもいろんな金属製品の店が並んでいた。
胸に手を当てているのは、挨拶したり声をかけたりする人

広い道路を地下道でくぐってシシケバブの焼けるいい匂いと店員の笑顔にお腹の虫が騒ぎ出し、

ナッツ屋やキャンディー屋の入った建物を通り抜け、
干しキノコがあると驚いたらリンゴのチップスだった。

やっとメイン入ったメインのバザール内は薄暗かった。
ここはお茶屋さん。
ナン屋も多かった。

薄暗くてよく写らなかったが、蜂蜜屋もポツポツとあり、すでに買っていたが、この巣蜜の半分(1.5㎏)を更に買ってしまった、10ドル。

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