お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2006年8月11日金曜日

寺町通り 三月書房


三月書房の前もよく通った。外観は古本屋のようだし、並べ方も古本屋のようだが、新刊を売る店だ。
かなりユニークな店だっが、学生時代にこの本屋に通った人にとっては、その当時と変わらない雰囲気が味わえる。当時誰でも気づいたことだが、入った途端にパイプの煙がたなびき、その香りが店に充満しているのだった。

三月書房の前を通るようになって間もない頃、小さなショーウインドーに『木村伊兵衛写真集 パリ』があった。通る度に買うかどうか迷ったが、19歳になった記念についに買った。
その後はこの店でどんな本を買ったか覚えていない。去年来た時は、まだシャッターが上がっていなかったので入ることができなかった。

今回は午後だったこともあり、開いていたので店に入った。せっかくなので本を買っていこう。京都に関する本にしようかとも思ったが、ほしいものはなかった。
結局、薄い INAX BOOKLET の『鬼・鬼瓦』(1997年第四版第二刷)に決めて、奥のレジに行くと、その横にほぼ同時代人であるいしいひさいちの漫画本が驚くほどたくさん並べてあった。その中から『大阪100円生活 バイトくん通信』(講談社 2005年)を思わず掴んでレジに置いてしまった。



パイプをくゆらしていた当時のご主人はかなりの年配だった。現在は代が替わっていると思ったが、今回訪ねた時もかなりの年配のご主人だった。
しかし、もうパイプの香りは漂ってこない。変わりにお茶の芳ばしい匂いがしていたが、それは向かいの一保堂から来るものだろうか?そう思って外に出たが、お茶の香りはしなかった。

河原町通りに面した本屋がどんどん閉店していく中で、三月書房は変わらずに店が続いている。それどころか、
ホームページ もあった。