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中央アジア各国の旅行記が完成したので、西アジアのイラン旅行をまとめています。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2015年9月24日木曜日

シャフリサブス6 コク・グンバズ・モスク


ドルティラワット建築群には3つのドームがあった。そのうちの一番大きなものが6:コク・グンバズ・モスクである。

⑥ コク・グンバズ・モスク イーワーンのある高いドームのあるモスク 1434-35年
『ウズベキスタンの歴史的建造物』は、チムールのシャルフという息子(1409-47)の支配時代でも、シャフリサブスはアミール・チムール王朝の故郷として大事にされていた。1434-35年に、マーワラーアンナフルの統治者であったミルゾ・ウルグベクというシャルフの息子の命令で新しいコク・グンバズ(青いドーム)」という大聖堂モスクが建築された。モスクは都市の中心、カラハン時代の古いモスクが位置していたところで建設された。モスクの両側に40のドームがついている閉鎖式でアーチ型の廊下が張り巡らされていたという。
なるほど、公園から3つのドームと共に小さなドームが並んでいる建物が見える。

ドルティラワット建築群の敷地に入ると、先ほどの小ドームの並んだ建物は土産物屋が入っており、目の前に小さなミナレット、その右手には木がある。コク・グンバズ・モスクのファサードもその奥に。

ファサードはほぼバンナーイのタイル装飾。
付け柱は六角形の絵付けタイル。

堂内は涼しげな室内装飾が。

西壁にミフラーブとミンバル(説教壇)がある。
腰羽目は六角形のトルコブルーのタイル。
上部はフレスコ画。いろいろに区画された枠内にも、それぞれ絵画?が描かれている。
ミフラーブ
フレスコ画は白地に青と黄色だけで、果樹の実る地上の楽園を表しているのかな。
これはシャーヒ・ズィンダ廟群では浮彫タイルやハフト・ランギーのタイルで表されてきた柱礎だが、同廟群でも柱礎以外にもただの意匠となって廟を装飾するようになっていた。
六角形のタイルは焼き物なので、青い色が一様ではないのが良いところだが、ここでも修復タイルがもう塩に侵されている。

8つの大きな尖頭アーチの間に小さな8つの尖頭アーチ、合計16の頂点にドームが乗る。
ドームのフレスコ画は、5点星や9点星、六角形を組み合わた幾何学文だが、その中に文様が入り込んでいるためか、描線のせいか、柔らかな雰囲気が漂っている。滴形の枠に樹木が描かれていたりもする。
四隅のスキンチは大きなムカルナス2枚で構成されている。
スキンチの中にも細かなフレスコ画。
12点星・8点星・六角形(ロセッタ)などの幾何学文の中に樹木や星形、黄色い楕円形などが描かれている。

中庭に出ると、小さなミナレットの全体が見えた。
閉鎖式の柱廊。斜めから見ると、奥の柱も見えていい感じ。
透彫の扉の向こうはモスク内部。
外からドームを眺める。
高い移行部の上に円筒部、さらに高く外側のドームが載る。
頂部に草が生えているのが気になる。
東南から眺めると、小ドームのある回廊が巡っているのがよくわかる。
モスクからバスに乗るまでの間の道路が舗装中で、土埃がひどかった。


          シャフリサブス5 ティムールの棺
                   →シャフリサブス7 ティムールの父の廟と子孫の廟

関連項目
シャフリサブス4 ジャハンギール廟
シャフリサブス3 ハズレディ・イマーム・モスク
シャフリサブス2 アク・サライ宮殿
シャフリサブス1 アク・サライ宮殿の門へ
ウズベキスタンのイーワーンの変遷
イーワーンの変遷

参考文献
「旅行人ノート⑥ シルクロード 中央アジアの国々」 1999年 旅行人
「ウズベキスタンの歴史的な建造物」 アレクセイ・アラポフ 2010年