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中央アジア各国の旅行記が完成したので、西アジアのイラン旅行をまとめています。
その中で気になるものについては、忘れへんうちにに記事を載せていきます。

2016年2月15日月曜日

メルヴ4 小キズ・カラ


大キズ・カラの150mほど南に同じ時代の小キズ・カラの遺構がある。

キズ・カラ ササン朝、6-7世紀 
『旅行人ノート⑥』は、ササン朝時代にこの辺りを治めた豪族の居城。まるで泥の丸太が立っているようにも見える。筋が入っている外壁は日干しレンガの半円柱の跡。この城はかつて2階建てで、屋根に覆われていた。600年以上も後のセルジュークトルコ時代にも使われた。現在は1階部分が埋もれ、土壁には鳥の巣の穴が点々と空いている。大と小の2ヵ所に分かれているという。
小キズ・カラの方が崩壊が進んでいる。
東側に回ると、二階部分、或いは1階と2階を繋ぐ階段などのヴォールト天井が幾つか見える。
北側の2つのヴォールト天井
左の方は1階へ下りる階段だが、
右側は天井が低い。中二階の部屋かな?

南の方のヴォールト天井。左は天井の高い通路で右の穴は?
天井は高いが狭い部屋で、奥壁の下側に凹みがある。

傾斜のある通路から屋敷の中へ。
ヴォールト天井の日干レンガは、こんなに崩れていても落ちてはこない。
内側から見るた通路のヴォールト天井。
この斜路から出て、左へ少し歩いて、続きの階段か斜路で1階へ下りていったのか。
何故すぐ隣に造らなかったのだろう。

大キズ・カラを振り返る。
ここには幾つ部屋があったのかな?

左手には部屋らしきものが残っていた。
右の部屋は床が崩れているので、左の入口から入ってみる。
あまり精密には造られていないアーチ。しかし、その奥にはスキンチとドームの下縁部分がありそう。
やはり四隅にスキンチとドーム天井が架かる正方形の部屋だった。

南側から小キズ・カラを眺める。
大キズ・カラと同じように、付け柱を並べた強固な外壁。
このくぼみは何だろう。

裏側へ回ると、中央に下に続く通路がありそう。
部屋がありそうだったが、ハチの群れが出てきたので退散。


         メルヴ3 大キズ・カラ Great Kyz Kalas
                          →メルヴ5 ムハンメド・イブン・ザイド廟

関連項目
メルヴ、キズ・カラの天井架構
メルヴ7 アスカブス廟
メルヴ6 スルタン・サンジャル廟
メルヴ2 グヤウル・カラ Guya Ulk-Kalaに最西端の仏教遺跡
メルヴ1 エルク・カラ Erk-gala

※参考文献
「週刊シルクロード紀行14 メルヴ・アシガバード」 2006年 朝日新聞社
「旅行人ノート⑥ シルクロード 中央アジアの国々」 1999年 旅行人