お知らせ

イスタンブールを旅してきました。目的は、ミマール・シナン(正しい発音はスィナン)の建てたモスクやメドレセ・ハマムなどや、ビザンティン帝国時代の聖堂の見学でした。でも、修復中のものもあり、外観すら望めないところも多く・・・ 詳しい事柄は忘れへんうちにに記事をのせます。

2017年12月21日木曜日

タブリーズ バザール


タブリーズの広大なバザールへ。
世界遺産オンラインガイドタブリーズの歴史的バザールは、イランのタブリーズは、古くからシルクロードの隊商が行き交う、商業の盛んな町として知られています。ここには、1,000年以上の歴史がある、バザールがあります。ここはタブリーズの歴史的バザール施設という名称で世界遺産に登録されました。
なんと、あのマルコ・ポーロも訪れ、その活気に圧倒された、と記録に残っているそうです。現在の建物の原型は15世紀のものですが、屋根付きの狭い通路の両脇には、様々な物を売り買いする人々でごった返しています。そうした通路が、まるで迷路のように縦横無尽に通っています
という。

Google Earthで見ると、4本の大通りに囲まれたこの区画のほぼ全体がバザール。
Google Earthで見るとシャビッドマダニ通りがジョムハウリー・エスラミ通りと交差するあたりに大きな中庭がある。シャビッドマダニ通り側の新アミールを通って中庭へ。
その中庭は、左を見ても
右を見ても、二階建ての建物が並ぶ。アーチ形の窓は木枠で、雰囲気の良い中庭。
その間のイーワーン。二階の木枠も曲線が面白い。この狭い通りから入った。
エアコンの室外機が目障りだが、木に寄りかからせてある自転車といい雰囲気。建物は修復されているのだが。
そして中庭を写す間もなく次の通路へ。迷うと出られないので、ガイドのレザーさんの後を追いかける。
どんどん通り抜け、
貴金属の店舗が並ぶアミール・バザールも素通り。
生活雑貨が並ぶ通りへ。
天井を見上げるとEXITの文字が。これを辿って行くとバザールの外に出られるはずだが、どの通りに出るのかわからない。
別の中庭に出ると、鍋やフライパンの隣に果物が並んでいた。
ふと見上げるとミナレットはマスジェデ・キジリ(Qizilli Mosque)。バザールで働く人たちが礼拝するためのモスクもある。
そして、我々の買いたいものを売る食料品バザールへ。
レーズンやナッツ類のお店。
一番大きなカシューナッツを購入したが、ドバイの空港で買った人にいただいたものよりは小さかった。
カスピ海側で栽培された茶葉で作られた紅茶。日本のほうじ茶のような味と聞いたが、普通に紅茶の味だった。安いので最高級品を購入。
菓子屋
ホテルの朝食には必ず出る黒くて大きな高級ナツメヤシ(1㎏2$)と、その奥の薄茶色のナツメヤシ(やや乾燥しているので、湿気の多い日本では保存しやすい。1㎏1$)。
ややゆがんだドーミカル・ヴォールト。
脂肪を尾に蓄える種類の羊の太い尾。炒め物などの食用脂に使うのだとか。
豆や米の量り売り
山羊のチーズ屋。買って帰りたいが、保存が・・・
古びたバザール
その天井はタイルのヴォールトではなく、木製の平天井。
屋外に出て、
別のアーケードへ。
ここでもナツメヤシを売っていた。バザール内の商品はどの店で買っても同じ料金だという。
再び屋外へ。鉤形に曲がったカラダヒーナ横町を通って、
またナッツ屋を見つけた。さっき買ったカシューナッツよりも大きいものを売っていないだろうか。
でも買う時間もなく、ジョムハウリー・エスラミ通りに出て、
少し東へ移動。
地下の商店街の明かり取りが中央に並ぶフェルドウシ通りへ。
左のミナレットが先ほどの写真のマスジェデ・キジリ、右の方はマスジェデ・モフィド・アハ。 
横丁の上にはバルコニーのようなものが。
再びアーケードに入り、古びたバザールへ。
四つ角には高いドームがある。しかも表現が難しい架構だ。
遂に見つけた粒金細工職人。
ほら、バーナーから出た青い炎の先に小さな丸い金の粒が。
それをピンセットで摘まんで、何故か輪っかの外側ではなく内側に鑞付けしている。
もっとじっくり見ていたかった。

その後、入ってきたアーケードに戻り、同じ通路からバザールの迷路を脱出。
そして車があふれる広い通りをあちらこちらと通り抜け、郊外の高層ホテルへ。
アメリカタイプの縦横同じくらいのベッドと、
別室もある広大な部屋は2泊しても使い切れない。
最上階の展望レストランで夕食。イスラームの国々では野菜が豊富。
ナツメヤシやナッツが飾られた不思議なデザートも。
その割に野菜とスイカの盛りが控えめだった。アイラン(薄い塩味のヨーグルト飲料)にジャムをのせたヨーグルト、そしてデザートも。
そうそう、トルコ系の多い東アゼルバイジャン州のためか、パンが分厚くなった。
そしてこれがタブリーズ名物の巨大キョフテ(ハンバーグ)。ほぼ球形で、さすがに大食の私も完食できませんでした。

  タブリーズ アゼルバイジャン博物館← 
                →タブリーズからマークーへ アララト山が見えた

参考サイト
世界遺産オンラインガイドタブリーズの歴史的バザール

関連項目
イスラームの粒金細工
タブリーズ マスジェデ・キャブード(ブルー・モスク)